弁護士の仙頭真希子です。
今月に入って,HPをリニューアルしたのにあわせて,ブログも引っ越ししました。
今日は,今年の8月に,丸亀市の男女共同参画職員研修で「性暴力被害の実態と予防教育の重要性」についてお話をした際に参加者からいただいたアンケートから感想等を紹介します。今後も,子どもたちを性犯罪等の犯罪被害から守るための活動に力を入れて行きたいと思っています。興味を持って下さった方は,info@sento-law.com宛てに講演依頼等のご連絡をいただければと思います。
・アンケート回答数 61枚(参加者68人〔事務局4人を含む〕)
(回答者の属性)
①丸亀市職員 37人(60.6%)
②小学校教諭 16人(26.2%)
③中学校教諭 4人(6.6%)
④その他 4人(6.6%)・・・中讃広域職員、幼稚園
・研修の感想
①非常によかった 23人(37.7 %)
②よかった 29人(47.5%)
③普通 5人(8.2%)
④あまりよくなかった 0人( 0.0%)
未回答 4人( 6.6%)
・感想(匿名でWEB公開することの許可を得ているものです)
(丸亀市職員)
・性暴力にあった時期のグラフで、中学校より小学校が多いことに驚きました。いかに無力な子どもが被害にあいやすいかよくわかりました。
・小学5,6年生までに正しい性情報を伝えることの大切さを学ぶことができ、とても勉強になりました。性犯罪者は犯罪者に見えないこと、全体の74.5%が面識のある人からの犯行であることに驚きました。
・10代の頃に痴漢にあったことがありますが。ショックでたまらなかったにも関わらず、そういえば親に言うことが出来なかった。恒常的に被害に遭っている方が1人でも多く早く救われることを切望します。
・小さい時からの教育が後々とても大事なことになってくるのかなと実感しました。すごく話もききやすく面白かったです。
・講師がなぜこういう活動をしようと思ったのかの話が現実の話として伝わってきた。
・子どもが被害にあったことを話すまでに10年かかるという話が心に残った。
・自分自身が性教育は学校でしか学ばなかったが、今日の話を聞いて家庭で伝えることも大切なんだと思った。息子と娘がいるので先生が言われていたように9歳までに絵本を使ったりして教えてあげたいと思いました。
(小学校教諭)
・性暴力は自分の周囲にはないと思っていました。表に出てきてないだけだということを聞き、驚きました。大人しい子が狙われるということを聞き、腹が立ちました。性教育大切なんですね。計画的にしようと思います。
・被害者や加害者の思い等、分かりやすく話してくださったので、よく分かりました。自分がどうしたらいいのか等ケースに合わせて、具体的に示してくださったので参考になりました。
・子ども同士で乳首をさわった、さわられたとふざけている時があり、軽く受け流していましたが、本当は心に傷が残っている子もいるかもしれないと考えさせられました。自分も相手も大切にするように伝えていきたいです。
・初めて仙頭さんの話を聞きました。分かりやすく、是非、他の職員にも知らせたいと思います。
・性暴力被害が身近に迫ってきていることを感じた。娘がいるので、9歳までに話をしてやりたい。
・いのちの教育については、3,4年生で必ず行なっていますが、いのちは自分だけのものではないというところに視点がいきがちだったです。その存在自体がすばらしいという視点を入れることで自分の価値に気づき自尊感情を高めることにつながると思うので取り入れてみたいと思う。
(中学校教諭)
・中学校の教員です。1学期に3年生(男4、女1)の間で、トラブルがありました。女子がいる教室内で男子が股間を触りあう、下半身を露出する。保護者からの連絡や学校生活のアンケートなどから事実が発覚したので、男子生徒への指導や女子生徒へのケアを行なうことができました。
・3~5歳児に教えるのがいいのなら、すべての保育所、幼稚園で教えてほしいと思った。
(その他)
・子どもを性被害から守るためには、早いうちから性教育をした方が良いというのは意外でした。今後、自分にも子どもができた時に参考にしていきたいと思う研修でした。