弁護士の仙頭です。
この一年ほどで、事務所の取扱事件を大幅に変更しました。
トップページから削除した取扱事件は以下のとおりです。
○債務整理
○自己破産
○交通事故(物損)
○刑事事件
他方、性犯罪の被害者からの初回相談は無料です。
また、夫婦問題については、「離婚」に限らず、「離婚前相談」「離婚後相談」「夫婦関係修復の相談」も受け付けています。
◇離婚の申し出をされているけれど,夫婦関係を修復できる方法はないか
◇離婚すべきかどうか悩んでいる
◇離婚による子どもへの影響について知りたい
◇すぐの離婚は考えていないけど、離婚になった場合、住宅ローンや養育費はどうなるか、知っておきたい
◇離婚した場合、親権はどうなるのか
◇離婚するとしたらどのようなタイミングがベストか
◇離婚したあとの子どもと別居親との面会がうまくいかずに悩んでいる
◇離婚後の子どもとの関係に悩んでいる
◇離婚後、子どもとの面会を求めたい
などの相談もお受けすることができます。
また、県内の方でもオンライン(ZOOM)相談をご利用いただいており、好評です。
県内外問わず、ぜひご利用ください。
9月30日に丸亀市ひまわりセンターで開催された誕生学協会主催の性被害予防フォーラムには,66名の方に参加していただきました。参加してくださったのは,保護者,保育士,助産師,医師,子育て支援関係者などで,男性の参加も数名ありました。
子どもを性被害者にも加害者にもしないために,家庭や地域でできることを考えるというテーマで小貫大輔先生の「未来を救う性教育~各国の比較から~」大葉ナナコさんの「家庭で伝える性といのちの話」ほか,香川県の助産師山本文子さんを交えたパネルディスカッションを行いました。
小貫先生は,ブラジルやドイツの文化に詳しく,海外と日本の文化の違いから性に対する考え方の違いなど,分かりやすく,挨拶のワークも交えて,楽しく学べる講演でした。
大葉ナナコさんは,これまでの長年の実践に基づいて,誕生学でのいのちの伝え方を紹介するとともに,具体的にどのような言葉で語りかけるとよいかということも分かりやすく教えてくださいました。参加者アンケートを見ると,大葉さんの表現者としての魅力的な人柄と子どもたちを救いたいという熱い情熱が参加者の皆さんの心を打った様子が伝わってきました。
<感想>(匿名でWEB公開することの許可を得ているものです)
◎小貫大輔先生
・海外と日本での性教育の在り方が違うというお話しが興味深かった。包茎の悩みが日本だけの悩みというのが驚きだった。(20代 男性)
・あいさつの仕方の話,当たり前だと思っていたけど,相手をみていないなぁと初めて気付きました。男の子の性器の話も女の子の性器の名称の事も,本当に何も教えられていなかったし,何が正しいことなのか,今日の機会もそうだけど自分で学んでいくことが日本では必要なんだなと思った。(30代 保護者)
・性に対してまったく壁がなく,非常に聞きやすかったです!他の方にも聞いて欲しい為,ぜひまた香川に来てください。(20代 保護者)
・家庭の中で,語り合える言葉を主人と共に考えようと思いました。男の子おちんちんの話はとても必要としている親は多いはずです。(40代 保護者)
・とても楽しくお話しをお聞きしました。海外の性教育と日本の性教育のあまりにも捉え方,伝え方が違いすぎて本当に残念です。何事もですが,知らない事を学ぶのはとても大事なことだと痛感しました。きちんとした知識情報を子どもたちに伝えて行かなければいけないですね。そして親たちへも必要ですね。(40代 子育て支援関係者)
・大切な人に大切なことを伝える,当たり前のことなのに,避けて通ってきていることが分かった。(30代 保護者)
・今月70歳になった私でも,具体的に,このようなお話を聞いたのは初めてです。目から鱗です。(70代 保育士)
・家庭や教育での性のことの伝え方・考え方が海外・日本などの他の国の違いを知れて興味深かったです。母親としても家庭で性の大切さを伝えることが出来る,今の時期を大切にしたいと改めて思いました。(30代 子育て支援関係者)
・文化や生活背景は違っても相手を思う事,大事にすることは忘れてはいけないし,自分を守っていくことも大切だと感じられました。(10代 女性)
・私自身も両親から,性のこと,自分の性器のこと,どんな風に話を聞いたかな・・・?と思い出すきっかけになりました。専門職としても,将来の親としても,どんな風に子どもたちに伝えていくか,常に考えたい。(20代 助産学生)
◎大葉ナナコさん
・娘になぜ赤ちゃんができるの?と聞かれ,突然の事で戸惑いました。自分の仕事場でも子どもたちにきちんと命の誕生の話をしたいと思い,参加しました。ナナコ先生の話もとても良く,子どもたちに帰って是非伝えたいという気持ちが強くなりました。ありがとうございました。(40代 保育士)
・セクシャルコンセント同意(性の)自尊心・オトナスイッチ,言葉の響きと内容が相まってとても多くの方に聞いて欲しいと思いました。とてもエネルギッシュで伝わりました。10代高校生にも非常に大切だと思いました。(40代 保護者)
・自分の親は家庭内で性についての事を何も教えてくれなかったので,家庭を持ったときは子どもからのサインを見逃さずに伝えていければと思った。(20代 男性)
・誕生学という協会があることが興味深かった。性教育も含めて生命の大切さを子ども達に伝える活動に感謝したい。自尊感情を高める活動がすばらしいと思う。(60代 男性 民生委員)
・肯定する言葉が丁寧に使われていた。とても心地よかった。中学生の時,痴漢に遭って,未だに自分に残っていることで,でも,あの時,父も母も警察に行ったり,送り迎えしてくれたり,全力で守ってくれたんだなと思えた。犯人が憎いと思って,娘に同じ思いをさせたくないって思って,とても正常な感情だったんだなと思った。(30代 保護者)
・氾濫する性情報を心配するばかりでなく,大切な子だからこそ,きちんと伝えたいと思った。幸い,一番下の子が生まれる時,兄弟みんな立ち会っているので,米粒丈になるまでの話をしたい。(40代 保護者)
・海外や教育現場で子どもや母親たちへの性教育を伝える大葉さんのお話はデータなども出してくれたり,長い期間ゆるぎなく実践されてきた活動内容も大変興味深くお聴きしました。子育て家庭を支える活動をしている立場としても大変勉強になりました。(40代 子育て支援関係者)
・子どもたちに伝える「命の授業」は大人の私達も聞きたいです。私達が自己肯定感が高まると,子ども達への接し方も今以上に愛情いっぱいになると思います。(40代 保護者)
・学校教育だけにまかせていてはいけないと反省しました。家庭で命や性を明るく語り合えるようになりたいと思いました。(30代 子育て支援関係者)
・いのちのこと,性のことを伝えるときの言葉の使い方,伝え方,何をどのように伝えるか,ということが本当に大切だと改めて思った。(20代 助産学生)
・ありがとうございました。お米粒の話,帰ってしてあげたいと思います。「赤ちゃんはどこから・・・」に答えてあげられるようになれそうです。(30代 保護者)
弁護士の仙頭真希子です。
12月15日(金)夜6時半から大手前中高時代の先輩、岡まゆみさんと
「子どもの安全を考える勉強会」を開催します。
岡まゆみさんは、5年前に、川で溺れていた小中学生を救助しようとしたご主人を
亡くした経験から、子どもの怪我・事故を防ぐための研究、公演活動を行なっています。
今年6月には大阪市の保育士、幼稚園教諭向けの研修で講師も務めています。
https://ameblo.jp/hinadori2016/entry-12287255632.html
私は、かねてから、子どもが犯罪被害にあうのを防ぐために親や大人が学校や家庭で
できることをしていきたい、犯罪や虐待などの暴力にあわずに全ての子どもが安心して安全に育つ環境を作りたいという気持ちで様々な活動をしてきました。
この度、子供の「いのち」を守りたいという共通した思いを持って活動する二人でコラボして、初めて「子どもの安全を考える勉強会」を開催します。
岡さんがブログで紹介してくれています。
https://ameblo.jp/hinadori2016/entry-12321760640.html
犯罪の被害にあうかあわないかは運次第でどうすることもできないことではありません。親があらかじめ知っていて、被害を防ぐために子供に伝えられることは沢山あります。
危険がどこにあるか、どういう場面に気をつける必要があるかということを具体的な事例も踏まえてご紹介したいと思っています。子どもの対象年齢は小学校入学前から中高校生くらいまで幅広く役に立つ内容です。子どもの安全を守るためにできることを知りたい方、ぜひご参加ください。
今後、定期的に開催していきたいと思っています。保育園、幼稚園、PTA、学童保育など子どもに関わる施設の研修などにも呼んでいただければと思っていますので、どのような話か興味のある方は、ぜひご参加ください。
お申し込み方法
tanjo@sento-law.comまで、件名を「12月15日申し込み」とし、お名前、連絡先を記載の上、お申し込み下さい。少人数の勉強会で残り13名です。
弁護士の仙頭真希子です。
今月に入って,HPをリニューアルしたのにあわせて,ブログも引っ越ししました。
今日は,今年の8月に,丸亀市の男女共同参画職員研修で「性暴力被害の実態と予防教育の重要性」についてお話をした際に参加者からいただいたアンケートから感想等を紹介します。今後も,子どもたちを性犯罪等の犯罪被害から守るための活動に力を入れて行きたいと思っています。興味を持って下さった方は,info@sento-law.com宛てに講演依頼等のご連絡をいただければと思います。
・アンケート回答数 61枚(参加者68人〔事務局4人を含む〕)
(回答者の属性)
①丸亀市職員 37人(60.6%)
②小学校教諭 16人(26.2%)
③中学校教諭 4人(6.6%)
④その他 4人(6.6%)・・・中讃広域職員、幼稚園
・研修の感想
①非常によかった 23人(37.7 %)
②よかった 29人(47.5%)
③普通 5人(8.2%)
④あまりよくなかった 0人( 0.0%)
未回答 4人( 6.6%)
・感想(匿名でWEB公開することの許可を得ているものです)
(丸亀市職員)
・性暴力にあった時期のグラフで、中学校より小学校が多いことに驚きました。いかに無力な子どもが被害にあいやすいかよくわかりました。
・小学5,6年生までに正しい性情報を伝えることの大切さを学ぶことができ、とても勉強になりました。性犯罪者は犯罪者に見えないこと、全体の74.5%が面識のある人からの犯行であることに驚きました。
・10代の頃に痴漢にあったことがありますが。ショックでたまらなかったにも関わらず、そういえば親に言うことが出来なかった。恒常的に被害に遭っている方が1人でも多く早く救われることを切望します。
・小さい時からの教育が後々とても大事なことになってくるのかなと実感しました。すごく話もききやすく面白かったです。
・講師がなぜこういう活動をしようと思ったのかの話が現実の話として伝わってきた。
・子どもが被害にあったことを話すまでに10年かかるという話が心に残った。
・自分自身が性教育は学校でしか学ばなかったが、今日の話を聞いて家庭で伝えることも大切なんだと思った。息子と娘がいるので先生が言われていたように9歳までに絵本を使ったりして教えてあげたいと思いました。
(小学校教諭)
・性暴力は自分の周囲にはないと思っていました。表に出てきてないだけだということを聞き、驚きました。大人しい子が狙われるということを聞き、腹が立ちました。性教育大切なんですね。計画的にしようと思います。
・被害者や加害者の思い等、分かりやすく話してくださったので、よく分かりました。自分がどうしたらいいのか等ケースに合わせて、具体的に示してくださったので参考になりました。
・子ども同士で乳首をさわった、さわられたとふざけている時があり、軽く受け流していましたが、本当は心に傷が残っている子もいるかもしれないと考えさせられました。自分も相手も大切にするように伝えていきたいです。
・初めて仙頭さんの話を聞きました。分かりやすく、是非、他の職員にも知らせたいと思います。
・性暴力被害が身近に迫ってきていることを感じた。娘がいるので、9歳までに話をしてやりたい。
・いのちの教育については、3,4年生で必ず行なっていますが、いのちは自分だけのものではないというところに視点がいきがちだったです。その存在自体がすばらしいという視点を入れることで自分の価値に気づき自尊感情を高めることにつながると思うので取り入れてみたいと思う。
(中学校教諭)
・中学校の教員です。1学期に3年生(男4、女1)の間で、トラブルがありました。女子がいる教室内で男子が股間を触りあう、下半身を露出する。保護者からの連絡や学校生活のアンケートなどから事実が発覚したので、男子生徒への指導や女子生徒へのケアを行なうことができました。
・3~5歳児に教えるのがいいのなら、すべての保育所、幼稚園で教えてほしいと思った。
(その他)
・子どもを性被害から守るためには、早いうちから性教育をした方が良いというのは意外でした。今後、自分にも子どもができた時に参考にしていきたいと思う研修でした。
弁護士の仙頭真希子です。
今年の8月3日、警察庁が性犯罪被害相談電話、全国共通短縮ダイヤル
#8103」(ハートさん)の運用を開始しました。
これまで各都道府県警で異なっていた番号を統一し、相談窓口の認知度を向上させる狙いがあるるということです。相談者がアクセスしやすくなることで性犯罪被害の潜在化防止に繋げたいという考えのようです。
香川県でも、この4月にワンストップセンター「オリーブかがわ」が開設されました。
4月から7月までの相談件数は27件とのこと。そのほとんどが過去の性暴力被害についての相談だということです。つまり、最近にあった被害ではないため、警察に被害届を出したり弁護士に相談するというところにはまだ繋がっていません。
先月末に岡山大学で行われた人間と性教育研究協議会の全国大会に参加した際の講演で岡山県の助産師さんが、自分の出産をきっかけに何年も付き合っていく中で、ようやく子供時代の性被害を打ち明ける女性が本当に多いのだと話していました。
「性被害は打ち明けるまでに10年はかかります」とおっしゃっていたのが印象的でした。
オリーブかがわに寄せられている相談が、ほとんど過去の被害と聞き、「被害にあってもすぐには相談できない」というのが、本当にその通りなのだと感じました。
実際、内閣府の男女共同参画局の調査でも、性暴力被害を経験したことがある人のうち、67%の人が「誰にも相談しなかった」と回答しています。一番多かった相談先は友人知人で警察は、実に4%でした。そのようなこともあり、警察庁はアクセスしやすいように共通電話番号を作ったのだと思います。
子どもたちを性被害者にも加害者にもしないために、家庭で、学校で、地域でできる取り組みを考える「性被害予防フォーラム」(公益社団法人誕生学協会主催)が丸亀市ひまわりセンターで開催されます。
9月30日(土)午後1時30分〜4時30分まで参加費無料 残り9名託児(無料)あります。
事前申し込みいただけると助かりますが、当日参加も可能です。
子供たちを支える全ての方が対象です。
特に、養護教諭の先生、保育士、幼稚園、小中高の先生方にはぜひ聞いていただきたい内容です。
皆さまのご参加をお持ちしています。