弁護士と繋がる安心感
最近、以前と少し考えが変わったことがあります。
これまで弁護士は、紛争性が高い案件を受任するものだと思っていました。
相談された内容がご自身でもできる手続きなどの時は、極力ご自分でやっていただく、ご自分で交渉すればなんとかなりそうなものは、まず自分でやってみることをおすすめする、弁護士費用も安くはないので、そのほうがご本人にとっても負担が少なくてよいのではないかと思っていました。
しかし、ご相談に来られる方の話を聞いていると、「弁護士に頼んだ」という安心感は、私が想像している以上に大きいのだということが特に最近よく分かるようになってきました。
たとえば、自分でもできそうな相続の手続きであっても、「不備はないのか」「先方にきちんと対応してもらえるのだろうか」という不安を抱えながら慣れない手続きに気を使うより、お金を払って弁護士に依頼したほうが安心できてよいと言われることがよくあります。
また、大きく争うつもりはないけど、相手の意向が全くわからないので、弁護士から連絡をして欲しい。そして、相手から回答があった場合に、その内容が妥当かどうか教えて欲しいという要望で依頼を受けることもあります。
相続にしても、交通事故にしても、依頼者には初めての経験ですが、弁護士は日常的にそれを専門としているので、いくらでも他の事例と比較して対応についてアドバイスをすることができます。
今の時代は、ネットでいくらでも情報収集はできますが、個々に事情は違うので、実際に自分のケースでどうなるかは、実際の内容を話した上で相談しないとわからないことも多いはずです。周りの人が誤った知識でアドバイスして、ネットに書かれていることと違っていることもあって、余計にわからなくなってしまうこともあります。
弁護士は、必ず、一番あなたの味方になって、あなたの利益を守る立場でアドバイスをします。
大きく争うつもりはなくても、弁護士に依頼することで、妥当な解決になっているかどうかの判断がつくので、安心して手続きを進めることができます。
他にも、今日法律相談に来られた方は、今すぐに依頼する状況ではなかったけれど、今後起こりうることや見通しをお伝えし、もし依頼を受けることになった場合にかかる費用などを説明させていただきました。
「一度、弁護士に繋がっておけば、次に困ったときにすぐに相談ができる」
そういう安心感は大きいのだなぁと改めて感じました。
どうにもならなくなってからの相談ではなく、今すぐには必要ないかもしれないけれど、一度話を聞いておいて、どのようなタイミングで、どのような段取りで依頼すればよいのか、ということを知っておくこと、私という弁護士と知り合いになっておくこと。
それだけでも、何かのときに「知ってる弁護士に相談するから」と言うことができ、心を強く持つことができるので、もし迷っていることがあれば、ぜひ早いうちに相談してください。
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